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【2026・2027年最新】宅建(宅地建物取引士)とは?仕事内容や資格取得のメリット・試験の概要を簡単に解説

【2026・2027年最新】宅建(宅地建物取引士)とは?仕事内容や資格取得のメリット・試験の概要を簡単に解説

不動産業界では、多くの宅建士の有資格者が活躍していますが、資格取得によって何が変わるのでしょうか。不動産会社は宅建士の設置義務があり、宅建士にしかできない独占業務もあります。

宅建士の資格取得を考えている方に向けて、宅建士の仕事内容や資格取得のメリットについて紹介したうえで、宅建試験の概要についても簡単に触れていきます。

宅建(宅地建物取引士)とは

宅建とは宅地建物取引士の略称で、宅建士とも略される不動産取引の専門家となる国家資格です。宅地建物取引士資格試験に合格し、都道府県の窓口で登録手続きを行い、宅地建物取引士証の交付を受けることで、宅地建物取引士と名乗ることができます。

宅建試験の受験者数は毎年20万人前後で、国家資格の中でもトップクラスの規模です。

不動産会社など不動産取引を行う宅地建物取引業者では、事務所ごとに5名につき1名以上の割合で専任の宅建士を置くことが義務付けられていることからも、不動産業界において宅建士はなくてはならない存在です。

宅建士は何ができる?仕事内容とは

宅建士は、土地や建物の売買、あるいは売買や賃貸の仲介などの取引において、購入者の利益を保護するとともに、土地や建物が円滑に流通するように、公正な事務手続きを行う役割を担っています。

また、宅建士の資格を取得すると何ができるかというと、有資格者にしかできない3つの独占業務があります。

不動産取引の際の重要事項の説明

土地や建物の売買や賃貸などの不動産取引の契約前に、宅建士が買主や借主に対して重要事項説明を行うことが、宅建業法第35条で義務付けられています。重要事項の説明は宅地建物取引士証を提示し、重要事項説明書を交付して行います。

重要事項説明では、説明事項が決められています。たとえば、土地や建物に関しては「登記されている権利」や「法令上の制限」、「私道負担」、取引条件では「売買代金や賃料以外に受け渡しする手付金や敷金の額や目的」や「契約解除」、「損害賠償の予定、または違約金」といった項目があります。

重要事項説明書面(35条書面)への記名

重要事項説明で交付する重要事項説明書は35条書面と呼ばれ、宅建士が記名することが義務付けられています。

重要事項説明書の交付が義務付けられているのは、口頭のみの説明では理解しにくいためです。また、宅建士が記名を行うことで、記載内容に責任を持つことにつながります。

契約書(37条書面)への記名

重要事項説明の後、売買や賃貸などの不動産取引が成立したら、契約書を交付します。契約書への記名も宅建業法で義務付けられた宅建士にしかできない業務です。宅建業法第37条で規定されていることから、契約内容を記した書面は37条書面と呼ばれています。

契約書の内容を宅建士が確認して記名を行うことで、不動産取引のトラブルを防ぎます。

宅建資格を取得するメリット

【宅建の資格を取得するメリット】
● キャリアアップ・昇格につながる
● 資格手当がもらえる
● 就職や転職の際に有利になる
● 独立や開業も目指せる

宅建士の資格取得によって、不動産会社などでは昇格やキャリアアップ、資格手当による収入アップにつながることがあります。また、不動産会社などへの就職や転職に有利に働く可能性があるほか、独立開業にも役立てられます。

キャリアアップ・昇格につながる

宅建士の資格を取得すると、企業によっては等級が昇格したり、管理職へ昇進したりするなど、キャリアアップにつながることがメリットです。

宅建資格の取得によって、独占業務を担当できるようになるほか、不動産取引に関する一定の知識を持っていることの証明になるためです。宅建資格は、不動産会社では昇格や昇進に有利になることがあり、昇格の条件とされていることもあります。

資格手当がもらえる

不動産会社や不動産管理会社、不動産部門を持つ建設会社などでは、宅建士の有資格者に対して、資格手当を支給していることが少なくなく、収入アップにつながることもメリットです。宅建士の資格手当の相場は月額1万円~3万円です。

就職や転職の際に有利になる

宅建資格を持っていると、不動産会社への就職や転職に非常に有利です。事務所ごとの「5名に1名以上」という設置義務があることや、独占業務を担当できるため即戦力として評価されやすいことが理由です。

また、不動産管理会社や建設会社、あるいは不動産を担保として融資を行う金融機関(銀行・信用金庫など)でも、資格保持者は高く評価されます。

独立や開業も目指せる

宅建士の資格を取得すると、不動産会社を立ち上げるなど独立開業を目指すことも可能です。宅建士資格があれば、自らが代表者と専任の宅建士を兼ねることができます。不動産業は大きな在庫を抱えずに少人数・小スペースからスタートできるため、初期投資を抑えて独立開業しやすい職種です。

宅建士として働くための条件

宅建試験に合格しただけでは「宅建士」として働くことはできません。

合格後、都道府県の窓口で登録手続きを行い、宅地建物取引士証の交付を受けることで初めて宅建士として登録・就任できます。

なお、登録を行うには以下のいずれかの要件を満たす必要があります。

  • 宅地建物取引業の実務経験が2年以上あること
  • 国や地方公共団体等で宅地・建物の取得・処分業務に従事した期間が通算2年以上あること
  • 上記がない場合:国土交通大臣の登録実務講習実施機関において「登録実務講習」を修了すること

実務経験がない初学者の方でも、「登録実務講習」を受講・修了すれば問題なく登録手続きを進めることができます。

宅建試験の概要

宅建試験は毎年10月の第3日曜日に実施されています。宅建試験の概要について簡単にまとめました。

■宅建試験の概要

宅建試験実施日

毎年10月第3日曜日

・2026年度(令和8年度):2026年10月18日(日)

・2027年度(令和9年度予測):2027年10月17日(日)

申込受付期間

インターネット申込:7月1日~7月31日頃

郵送申込:7月1日~7月15日頃

受験資格

なし(年齢・学歴・国籍問わず誰でも受験可能)

試験科目(出題数)

全50問(四肢択一式・マークシート)

権利関係:14問

宅建業法:20問

法令上の制限:8問

税・その他:8問

試験合格ライン

概ね7割以上の正答が目安(50問中35点前後/非公開・相対評価)

試験時間

2時間(登録講習修了者:1時間50分)

出題方式

50問(登録講習修了者:45問)・四肢択一式

試験会場

居住する都道府県の指定会場

受験費用

8,200円

支払い方法

インターネット申込の場合:クレジットカード・コンビニエンスストアでの払込・ペイジーのいずれかを選択 郵送申込の場合:コンビニエンスストアでの払込・ペイジー・郵便振替のうち、都道府県の指定した方法 

宅建試験の難易度

宅建試験の合否は絶対評価ではなく「相対評価」で決まります。直近の試験結果データは以下の通りです。

実施年

受験者数

合格者数

合格率

令和4年度

226,048人

38,525人

17.0%

令和5年度

233,276人

40,025人

17.2%

令和6年度

241,436人

44,992人

18.6%

令和7年度

245,462人

45,821人

18.7%

宅建試験の合格率は直近5年間では17%台~18%台を推移しています。宅建は最難関とまではいきませんが、難関資格であり、合格には相応の勉強時間が必要といえます。

宅建合格に必要な勉強時間

宅建合格に必要な勉強時間は、もともと持っている法律知識や実務経験の有無によって異なります。

一般的に、全く知識のない初学者が合格を目指す場合の目安は以下の通りです。

  • 独学で挑戦する場合: 約600時間
  • 資格スクール・通信講座を利用する場合: 約400時間

勉強時間を400〜600時間とした場合、社会人が働きながら1日2時間ずつ勉強すると、約7ヶ月〜10ヶ月程度の学習期間が必要です。

宅建試験は年に1回のみ実施されるため、試験日から逆算して各分野の学習を進められるよう、余裕を持ったスケジュール管理を行うことが重要です。

宅建合格におすすめの勉強方法

宅建試験は独学でも合格可能ですが、効率よく最短距離で合格を目指すならオンライン講座や通信講座の活用がおすすめです。

効率的に学習を進めるためのポイントは以下の通りです。

  1. 学習計画を立ててスケジュールを管理する

    試験日までに出題範囲の学習(インプット&アウトプット)を完了できるよう、逆算したスケジュールを組みます。

  2. 配点の高い分野から優先的に対策する

    全50問中20問を占め、かつ点数が伸びやすい「宅建業法」から重点的に攻略するのが鉄則です。

  3. テキストと過去問の反復演習を行う

    宅建試験は類似過去問や頻出テーマが多く出題されます。テキストを一通り確認したら、すぐに過去問演習に取り組み、知識の定着を図りましょう。

まとめ

宅建士は不動産取引において不可欠な国家資格です。独占業務や事務所ごとの設置義務があるため、有資格者は不動産業界をはじめとするさまざまな企業で高く評価され、就職・転職のほかキャリアアップや独立開業にも繋がります。

宅建試験は年に1回のみ実施されるため、受験を決意したら早めに試験日程を確認し、本番から逆算して計画的に学習を進めていきましょう!